「本畳とは?」というお問い合わせが増えてきています。昔と違い、畳の素材が多種多様となり、消費者は何が本来の「畳」なのか、本来の「畳」とはどのようなものだろう?といった疑問が生まれてきているのだと思います。
「畳」は世界の中でも日本だけの敷物文化であります。だから、日本で育った稲わらで作った畳床と日本で育ったい草を素材とした畳表を使ってこそ本当の「畳」ではないかと私は思います。
庶民にとっては高嶺の花であった憧れの「畳」は昭和になり普及し始めました。
普及した要因として・・・
- 板の間では、冬は寒くしかも硬く過ごし難かった。
- 「畳」は板の間と違いやわらかく心地よい敷物として普及した。
- 土足文化ではなかった。
洋間(フローリング)の押されている要因として・・・
- 「畳」が硬くなり板の間との明確な足触りの差がなくなってしまった。
- 暖房の影響で部屋が昔に比べ寒くなくなり、「畳」の必要性が減少した。
- 和室を作るコストが洋間に比べて高くなった。
- 洋室の方がデザイン性に優れている。
岡部商事は国産の畳表と国産の稲わらを使った本畳の良さを皆さんに知っていただきたいと思い、日々努力しております。
代表取締役
岡部商事は、新しい時代の流れを生かし、伝統を受け継いでいく努力を続けてまいります。
40数年前、IBMさんのCMに出演した際に、岡部商事の職人が披露した伝統の技をご紹介しました。
畳職人の作業台、畳包丁でい草を切る工程から畳表を張り、縫い上げていきます。
丁寧に一針一針、魂を込めて縫い上げてきた昔の職人の心が今も受け継がれています。